アルコールはドーパミンを増やすが・・・

生活のなかには、脳が元気になるのをさまたげる要因もあります。その代表ともいえるのが、アルコール、タバコ、ストレスの3つです。
アルコールを飲むと、なんとなくいい気持ちになります。それはアルコールの成分が脳に作用し、ドーパミンを増やすからです。ドーパミンには、さきほど述べた体の動きをコントロールする働きのほかにもうひとつ、楽しさや心地よさといった感情を生み出す働きがあります。

私たちはこちらのドーパミン効果を求めて、アルコールを飲んでいるともいえるでしょう。
ドーパミンは体に重要な神経伝達物質ですから、その点ではアルコールは健康にいいともいえます。
実際、少量のアルコールを飲む人は、飲まない人より長寿だという報告もあるほどです。

ところがアルコールは、肝臓で分解されるときにアセトアルデヒドという有害物質を発生します。

これが脳の神経細胞にダメージを与えるのです。

通常、成人の脳では1日10万個程度の神経細胞が消滅していきます。
しかし、二日酔いになるほどアルコールを飲むと、その3倍もの神経細胞が消滅するといわれています。
とくに日本人には、体質的にアセトアルデヒドを分解する酵素量の少ない人が多く
(全体の4割程度)、それだけアルコールに弱く、ダメージを受けやすいともいえます。
さらに中高年になると、神経細胞の受けるダメージは加速度的に大きくなります。
脳の健康のためにも、「アルコールはほどほどにする」ことが大切です。